概要
愛する者を失ったロバートは、ひとり世間から隠匿するように暮らしていた。しかし、そんな彼の元へ、四年前の仲間たちが次々と顔を見せに来る。
そうして、愛する者を奪った事件に関わる者が、今また彼の目の前に姿を見せた。
ロバートは迷いを抱きながら、四年前の「ティアルガの惨劇」と向き合う決意を固める。
それは復讐か、あるいは許しか――。
別作品である『ラグルドの道』に描かれた「ティアルガの惨劇」に終止符を打つ。
デスティニーギアの核となる長編小説『ファルネースの聖女』第四章!
背景
魔法時代末期。この時代を総称し、「デスティニーギア」と呼ぶことから、運命の歯車となる人物がファルネースに多々いる。特に、長編『Passage Of Straydog』とは並行して物語が進んで行く。
登場人物
■ロバート・ブラウン・ジュニア……サウル氏族。男。著明な学者だったが、エターナという恋人を失って以後、隠匿している。
■シャイン・レイヴナント
……ノヴァラ氏族の少年。小太刀の使い手で、ロバートとは旧知である。
■サラ・ブラウン
……キディルアナ氏族の血を引くカオスの少女。絵を描くのが得意で、また絵を召喚することができる。
■ピティ・ジール
……ヴェルシア氏族の血を引くカオスの少女。サラの親友。歌で、癒しの奇跡を起こすことができる。
■シャグナ
……ラグルド氏族の青年。知識に長けており、リコの保護者代わり。
■リコ
……ヒュマンの少女。親友と生き別れたらしい。
■アレックス
……ヒュマンの男性。彫刻家。
■ミリア
……ヴェルシア氏族の女性。アレックスの妻。
■ワイズマン
……サウル氏族の男。全身に火傷を負っている。
■サキナ
……ラグルド氏族の女。シャグナの幼馴染で、ラグルド氏族の現・族長の孫娘。
■黒き魔王
……黒い剣、黒い異国の服を身に纏った男。炎の幻獣を従えている。
目次
第1話第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
(作者:よすぃ)