概要
黒き魔王と呼ばれる弟を探し、旅を続けていたサトミ。道を踏み外した弟を当初は自らの手で止めようとしていたが、弟がクオラに利用されているだけであることを知り、それを助けようとする。
弟マモルはなぜ、黒き魔王と呼ばれるようになったのか。
弟が修羅の道を行かねばならなくなった理由は何なのか。
聖女リコのサーガとは離れたところに視点を置いた、第五章『マモルの章』と対となる本作。
しかし、ファルネースサーガを語る上では外すことの出来ない物語。
デスティニーギアの核となる長編小説『ファルネースの聖女』第八章!
背景
魔法時代末期。この時代を総称し、「デスティニーギア」と呼ぶことから、運命の歯車となる人物がファルネースに多々いる。特に、長編『Passage Of Straydog』とは並行して物語が進んで行く。
登場人物
■里見 武柾(サトミ タケマサ)……ヒュマン。男。黒き魔王を弟に持つ。元クオラの構成員。
■宮原 槍真(ミヤハラ ソウマ)
……ヒュマン。男。里見の親友。元クオラの構成員。
■サラ・ブラウン
……キディルアナ氏族の血を引くカオスの少女。絵を描くのが得意で、描いたものを召喚することができる。
■レタルナ
……ハーフの女性。一度死したが、機械の身体を与えられ生まれ変わった。マモルのパートナー。
■クルソラ
……マナの研究の結果、生まれた人工生命体。知能は低い。
■クシュナ
……クオラのリーダー。優れた科学者であり、指導者である。
■マモル
……ヒュマン。男。黒き魔王の異名を持つ。本名は、里見 守(サトミ マモル)であり、双子の弟の方である。
目次
第1話第2話
(作者:よすぃ)