概要
アースで戦闘中、ファルネースへと飛ばされたクザン。この世界に来た当初はアースの頃の仲間と一緒に居たのだが、離別。以後はひとりで旅を続ける。
自分がいる大陸がノルダニア大陸だと理解するのは、学術都市ジャンバッハに辿り着いてからであった。
元来の性分からかジャンバッハの喧騒を避け、裏路地へと足を進めていたクザンは、やがて貧民窟と呼ばれるスラム街に辿り着き――。
別作品である『酒場の話』の流れを継ぎ、新たな物語をつむぐ。
デスティニーギアの核となる長編小説『Passage Of Straydog』第一章!
背景
魔法時代末期、ノルダニア大陸はジャンバッハより物語は始まる。この時代を総称し、「デスティニーギア」と呼ぶことから、運命の歯車となる人物が多々、ファルネースにいる。後に『ファルネースの聖女』と呼ばれるリコもこの時期に、ファルネースに訪れており、物語は密接に絡み合って進んでいく。
登場人物
■トーマス・クザン……日系アメリカ人のヒュマン。男。アースでは某国の諜報組織に所属していた、戦闘のプロ。
■ワン
……中国系のヒュマン。爺。酒が大好きな、武道の達人。
■ヴァレオン・トーゴー
……ノヴァラ氏族の青年。英雄と名高い。妖刀ムラサワを携えている。
■アルカディ・ノスフェラトゥ
……吸血鬼のような謎の男。ヴァレオンと過去に確執があったらしい。
■アンナ・ディアナ
……ヴェルシア氏族。学術都市「ジャンバッハ」の貧民街の娼婦館『ママ・ダ・ママ』の高級娼婦。
■ガンニック・バード
……トグル氏族。ベガー・ギルド(物乞い組合)に所属する物乞い。
■ジョシュ・ホフマン
……ヴェルシア氏族。ジャン・バッハ大学魔術学科の研究生。
目次
第1話第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
(作者:泥だらけの虎)