アガレス暦
暦
魔法時代より採用されたのが、暦。アガレス教によって、ヒュマンからの知識を利用した「アガレス暦」が提唱される。ファルネースで唯一採用されている。
暦の形
アースの太陽暦を参考にしており、1年を12ヶ月とし、1ヶ月を30日と定めている。ただし1週間という概念は無く、「来週」や「先週」などといった言い方をすることはない。
なお、表記は次のように表す。「アガレス暦六三七年一の月一○の日」など。大魔王が討伐された年がアガレス暦元年である。それより昔のことは、アガレス暦紀元前と表記される。
参考年表
アガレス暦紀元前10500年 ……アトランテ大陸に巨大なゲートが開く。
アガレス暦紀元前20年 ……ウチナーの母ヒーチャがファルネースへやって来る。
アガレス暦元年 ……大魔王が討伐される。
アガレス暦1070年 ……剣豪ウォダがノヴァラ氏族の一員となる。
アガレス暦1491年 ……ティアルガ集落が謎の爆発で壊滅。サラがノヴァラ氏族に引き取られる。
アガレス暦1494年 ……デスティニーギア。(リコやクザン、ボブ、レオンらがファルネースへ)
アガレス暦1496年 ……復活した大魔王が聖女リコと数多の英雄によって討伐。
文字
文字に関して
別のページでも説明したが、ファルネースの言葉は共通語である。かつて、17の神がいた頃、人々にとって神は知識の源であり記録であった。従って、筆記を取る必要性はさほどなかった。
一部の部族では稀に文字を扱っていたが、それは稚拙で絵を模したようなものである。(いわゆる象形文字)。
ケルト文字
マナ戦争の際に、生きた記録であった神獣が消滅したことで事情は変わった。人々はその知識の拠り所を失うこととなり、筆記をとって記録を後世に遺すことが必要となる。
そこで、始祖アガレスが教義を広めるに際して始祖ケルトに文字の開発を頼んだ。17の部族の代表格でもあった始祖ケルトはその優れた頭脳をもって共通文字を作り出すことに成功する。これは後にケルト文字と呼ばれ、全世界で使われる公用文字になる。
そのほか一部の部族で使われていた古い文字は「古代語」とされ、書物や遺跡には存在するが、日常的に扱われることはなくなった。
ギルド
ギルドとは何か?
魔法時代の中期くらいから、ぽつぽつと出現し始めた。その起源は不明だが、アースからやって来たヒュマンがその発展に関わっているのではないかと言われている。魔法時代を経て、機械時代に入る頃にはギルドはアース(地球)の企業のような存在になっている。
ファルネースにおいて、ギルドとは地球での『組合』のような意味合いを持つ。それこそ、様々な数が存在しており、役に立つものから、まったく役に立たないような小規模なものまで存在する。(例、コーヒーギルド。コーヒーにのみ特化した商店である。)
大都市に多い。従来、ギルドと言うと下にあげるような大規模なギルドのことを指すが、これらは大都市にしかない。
冒険者ギルド
何も冠せずに「ギルド」と言えば、大抵の場合はこの「冒険者ギルド」を指すのが普通である。大都市にしか存在しない。
旅を続ける冒険者たちのために働き口を開いているギルドであり、国境を越えて、冒険者ギルド同士がひとつのコミュニティとして形成している。
どこかの冒険者ギルドで、冒険者登録をし、『冒険者ライセンス』というカードをもらえば、次からどこの街の冒険者ギルドでも仕事を斡旋してもらえる。この冒険者ライセンスをもらうためには、それなりの試験に合格しなければならない。
冒険者ギルドは、旅人のための仕事斡旋所であり、その仕事内容はモンスター退治やら、護衛やら、鍛冶屋の素材集めなど多岐に渡り、いわゆる“何でも屋”や“便利屋”に近い。中には他のギルドの管轄の仕事も混ざっていたりすることもあり、本当に雑多な存在である。いわゆる、我々の認識する一般的なゲームのギルドに近い存在。
職人ギルド
ファルネースの文明レベルでは(アトランテを除いて)物品等は未だ職人が手作りで作っている。これらの物品は商人を介して市場に流れるのだが、ある程度の品質を保たねばならないため、その道のプロである職人が必要となってくる。その職人の属するギルドが「職人ギルド」である。
職人になるためにはまず己が志す職業の先達に弟子入りせねばならず、そこで厳しい修行を受けることになる。弟子達は日々親方にこき下ろされ、雀の涙程の小遣いで生活をやりくりしつつ、師から出される最終課題をクリアして初めて一端の職人と言えるようになる。
ここからようやくギルドに名を連ねることができ、職人は今後の進路として師の下でさらに技量を高めて工房を発展させるか、引き継ぐ。もしくは自分の工房を持つ者もいる。優秀な職人は現役引退後はギルド運営に携わったりする。
非合法ギルド
非合法ギルドはその名の通り、一般的に社会では公にはできない、あるいは、公にしたくない仕事を請け負う組合である。
中には盗賊ギルドや暗殺ギルドなど明らかに非合法のギルドもあるのだが、その必要性から存在は政府からも黙認されている。非合法ギルドは各国の政府と多少の差こそあれど、協定が交わされており、その協定の範囲内では政府側は活動を黙認しているのである。(合法ではなく、あくまでも黙認である。)
一方ギルド側にとって不利益を招く存在として、フリーランスで活動する者と組織の内情を漏らす者が挙げられる。前者は活動内容が把握し切れず、協定を無視して動くことから組織の存亡にかかわることが考えられるため、ギルド側は酷く敵視している。しかし、フリーランスの者でもその地方を管轄するギルドに伺いを立て、それなりの賃金を支払えば活動を許容している所も多い。
特に情報収集能力に優れた「鼠」(主に物乞いに扮しているか、物乞いそのものであることが多い)は所属を問わず利用が多いことから、ギルドの立派な収入源となっている。もっとも、フリーランサーはギルドに許可を求めることを毛嫌いしている。上記の「鼠」以外にも役職によって隠語があるらしい。
その他のギルド
その他の大きなギルドとして“傭兵ギルド”と“魔術師ギルド”の存在が上げられるのだが、これらは上記のいずれのギルドにも属していない。
傭兵ギルドとは、デスティニーギアにおけるミディリア戦役の折に、ケルトラウデ帝国の台頭により各国間の緊張が高まり、軍備を増強しようとしたことから一部の傭兵達が傭兵団から独立し、商人等からの資金援助により、傭兵派遣会社に近いものを作ったことを起源とする。彼らはいずれの国家にも属さず、契約と雇用に基づく給料により行動する。
元々は各国が戦力差を埋めたり、平民への働き口の一環として傭兵団を有していることが多く、ギルドとしての形態を必要としていなかった。元がそのために、どちらかというと前述のギルドが民衆寄りの立場をとるのに対し、傭兵ギルドは政府よりの立場をとることが多い。職種がら暗殺ギルドや盗賊ギルドとは事を構えやすい組織である。
魔術師ギルドは日常で起きた魔法に関する事件や事故を未然に防ぐもしくは解決する組織である。
魔術師ギルドの構成員は国から引退した魔術師や魔法学校生徒や中退者、あるいはモグリの魔術師で構成されているためであり、全ての国には必ず宮廷魔術師や魔術師団といった魔法に通暁した存在があるため、国の魔術師が動く必要のない、もしくは必要があっても初期段階の事件をそれ以上発展させないために行動するため、政府側にも民衆にも馴染みのある組織である。