マナと魔法に関して。

マナと魔法に関する設定ですが、そこまで知る気がない人は「マナとは不思議なもの」という認識だけで別にかまいません。







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マナ

  • マナとは?

  • ファルネースにしかない、きわめて特殊な物質。特殊な形で化合することで様々な物質に変わったり、ヒュマンの脳や筋肉に作用することで、地球上では出せなかった力を引き出すことができると言われている。

    また、ファルンはマナを操ることで、自然界などに関与し、魔法と呼ばれる術を使うことができる。従って、ファルネースにおいて、「マナを使うこと」は大抵の場合において「魔法を使う」ことと同意語である。

    この不思議な存在「マナ」には、簡易的には以下のような特徴がある。

  • マナの増加

  • ちょっとしたきっかけでマナは他のものへと変わるときがある。例をあげれば、周囲で火が燃えているときに、それに反応する形で自身も火へと変化したりする。

    この変化したマナであるが、時間が経つとマナ粒子という極小のものへと分解される。これによって、変化したマナそのものはエネルギーを持たないものへと変化するのだが、先ほど発生した火の物理エネルギーによって新たなマナが発生することとなる。

    従って、一般的には「マナは増加した」とみなされる。

  • マナの濃淡

  • マナは世界中どこでも均一というわけではなく、気候の激しい場所や火山や雪国など特定の地域によって濃い場所が存在している。

    寒いのでマナが水や氷に変化する。やがて、上記の「マナの増加」に則ってマナは増える。このサイクルを繰り返すことで、マナはどんどんと濃くなっていく。

    したがって、ファルネースには我々の住む地球上よりも気候がはっきりしている場所が多くなるし、砂漠の真ん中に氷河が発生するなど常識では考えられないような場所も存在することとなる。

  • マナが濃くなりすぎると?

  • 上記のサイクルに、不確定な要素(大きな魔法の行使など)が加わることで、自然のサイクルが崩れてマナが極端に濃くなりすぎることがある。そうでなくても、マナは徐々にファルネースでその密度を濃くしていくものである。

    ファルネースに存在できるマナの量には限りがある。行き場をなくしたマナは火山噴火や、魔物の異常生態を促すことにもなり、マナが増えすぎた状態は極めて危険。


    本来は、ファルネース上のマナの多い地域からマナの少ない地域にマナを流すことで、世界はマナのバランスを一定に保とうと試みる。しかし、これが追いつかなくなった際に、マナの無い別の世界へとマナを送り込む緊急措置を取る。

    多くなりすぎたファルネース上のマナを、マナのない異世界アースへと送り込むゲート。これがファルネースの自浄作用なのである。


    ゲート

  • ゲートとは?

  • ファルネースとアースを結ぶ一方通行の通路。実体は、上記で述べたように、多すぎるマナをマナの無い場所へと流すための自浄作用。

    ゲートが開いた際に、マナを持たないものを同時に吸い込んでしまう性質があるため、地球上の物質やヒュマンがファルネースにやってくることがある。ただし、逆はない。ファルネース側からアースへとマナ以外のものが送られないのは、ゲートの開き方が歪である上に、ファルネース側にマナのフィルターがかかっているからである。(イメージとしては、ウナギを捕る罠のようなもの)

  • ゲートの影響

  • ゲートが開き、多くのヒュマンが流入してくるのはマナが濃いとき。したがって、マナの影響によって魔物が凶暴化していたり、天変地異が起きたり、いわゆる終末期と言われる時期となる。平常時は、2年に5人程度といった少ない割合ですが、地球上での神隠しの一部はこれが原因だったりもする。

    こういったゲートの開きやすい時期は、神話時代の終わりのマナ戦争であったり、魔法時代の末期のデスティニーギアであったりなど、各時代のブレイクスルーに多い。「マナが乱れているときに時代が動く」と言われる所以である。したがって、各時代のブレイクスルーにはヒュマンが絡んでいると言われている。


    また、かつて、ファルネースの中心「アトランテ大陸」に大きなゲートが開いたという記録も残っている。アトランテ大陸の「ノア島」は元々はアースの大地の一部だったという記録もあり、そのせいかアトランテ大陸にはヒュマンとファルンの子孫であるハーフが多い。

    我々の住む地球(アース)においては、ミステリーサークルはファルネースとのゲートの跡であるとか、バミューダトライアングルはゲートが開きやすい場所であるという説も、ファルネースにやってきたヒュマンによって残されている。


    魔法

  • 魔法とは?

  • ファルネースにおいて魔法とは「万物に宿るマナを引き出し、それを操る術」のことを言う。

    したがって、空気中のマナも利用できるが、身体のどこか、特に指先などの敏感な部位が直に触れているマナを利用する方が自身への負担は少ない。

    古のファルンは規模の小さい魔法(火をおこしたりなど)しか行使できなかったが、神話時代の終焉を経て、神獣より人々に分け与えられた力によって、攻撃の術として活用するまでになった。17神獣によって分け与えられた力は17のため、それぞれ17の氏族によって、魔法にもちょっとした違いが見られる。


    また、ヒュマンにおいてはそもそもマナを扱う術を持っていない。元々マナの存在しない世界にいたこと、マナを扱う能力に劣っていること、この二点が原因である。たとえヒュマンであっても、その人生の大半を費やせば、何も無いところからライター程度の火を発することはできるがそのレベルである。

    時代がすすむにつれて、マナストーンと呼ばれる高密度のマナの結晶を用いて強力な魔法を使えるようになると、ヒュマンであっても血のにじむような特訓を積み、このマナストーンを用いれば魔法をある程度は扱えるようになる。しかしながら、そもそもがこのマナストーンが高額すぎるので、実際の魔法の威力と比較したときに、それほどまでヒュマンが魔法にこだわる価値は少ない。

  • 精神力と魔力

  • 魔法とは「万物に宿るマナを引き出し、それを操る術」のことを言う。それならば、マナが豊富なファルネースにおいては魔法は使いたい放題かと思われがちだが、そうでもない。

    確かにマナは無限に等しいが、それを扱う使い手の能力に限界がある。この場合の能力とは何か? それが、「精神力」と「魔力」である。一般的なゲームで言うところの「MP」と「魔力」に該当するが、以下に詳細な説明をする。


    まず「精神力」であるが、これは「引き出したマナを許容する力」の量を言う。魔法の使い手はあらゆるものからマナを吸い出し、一時的に自身の身体に蓄える。この蓄えるキャパシティが多ければ多いほど、強力な魔法に結びつく。この「精神力」だが、生まれなどの先天的なもので大小の差異が生じるが、その後の経験によってもキャパシティは増える。魔法を使い続けると、貯めこめるマナの限界量が徐々に小さくなっていき、終いには使えなくなってしまう。こういう場合は休息をとらないと、魔法を使えない。

    次に「魔力」であるが、マナを引き出し、それを操る能力を指す。したがって、いくら精神力が高くても魔力がなければ魔法を上手く扱うことはできない。この魔力は経験によって大きく差が生じる。この魔力も、精神力と同様に魔法を使い続けていると消耗する。集中力のニュアンスに近く、魔法を撃つことはできても狙った場所に当たらないなどの弊害が生じるのである。

  • ヒュマンとマナストーン

  • ヒュマンはごく少量の精神力を有している。マナは万物に宿るからであり、ヒュマンの身体にもマナは宿る。これはいくら鍛えてもそんなには変わらない。というのも、ヒュマンに宿ったマナはそのまま筋力などに伝わり、身体能力の向上に使われてしまうため、ヒュマンはマナを蓄えるのが下手なのである。

    ヒュマンは魔力に関しては当初はゼロに等しいが、鍛え続けることである程度は増える。しかしながら、そもそも鍛えようにも、貯めこめるマナが限りなく少ないので強力なマナを利用できない。そのため、まずは「精神力」の不足をどうにかする必要が生じる。

    そこで用いられるのが「マナストーン」である。これはマナの高度密集体であり、自然界のマナの何倍ものマナが凝縮された結晶。また、マナストーンは外部から何らかの働きかけがあれば、マナを発しやすい性質を持っている。従って、ヒュマンの「精神力」と「魔力」の両方を補うことができる。

    マナストーンの無い状態のヒュマンが鍛え続けても使える魔法は、ライターの火をおこす程度。しかし、マナストーンがあることで、ヒュマンは攻撃の手段に成りうる低級魔法を使えるようになるのである。これにしても、魔法のみで戦うには心もとないレベル。従って、魔法のみで戦うヒュマンは皆無で、魔法を使う変わり者であっても、ほとんどが魔法戦士など別に戦う手段を持っていることが多い。

    なお、カオスに関しては、この魔力と精神力の双方がずば抜けており、さらにはヒュマンに匹敵するような身体能力すら有していることも少なからずある。故に、人々に恐れられる存在なのである。


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