ファルネースという世界
そこには魔獣や魔物もいれば、たくさんの種族が住んでいる。剣や魔法の、いわゆるファンタジーの世界である。また、魔法のほかに、中心の大陸では機械が発展しており、飛空挺などの空路が開発されてからは世界中にも機械の恩恵が拡がった。
ギルドと呼ばれるものが各地に点在しており、これによってファルネースの経済や商業の基盤は成り立っている。なお、ギルドとは一般的なゲームで言うところのギルドの意味合いだけではなく、もっと多岐にわたる。現代の日本で言うところの株式会社の意味合いに近い。
ファルネースという世界を語るにあたって特筆すべきは、ファルネースの万物に宿っている「マナ」と呼ばれる特殊な物質。これは地球上では見られないもの。ファルネースの住人たちはこれを操ることで、「魔法」と呼ばれるものを使うことができる。
あえて「ファルネースの住人」と書いたのは、ファルネースには「来訪者」と呼ばれる別世界からやってきた種族が存在するからである。そう、我々の住むこの世界から、「ゲート」という入り口をくぐってファルネースへと訪れた人々「ヒュマン」のことだ。
これと対比し、ファルネースの元々の住人は「ファルン」と呼ばれる。これらの種族についてはまた、別項目で触れますので今は置いておくこととする。
我々の住むこの地球のことを、ファルネースでは「アース」と呼ぶ。そして、その「アース」からやって来た者を「ヒュマン」と呼ぶわけだが、そもそも、そうした別々の世界の者同士がどうやって意思疎通するのだろうか。言葉は?
答えは簡単である。空気中にただようマナの性質によって、言葉が共通語化されるのだ。そのため、言葉の違いは発生しない。従って、アースからやって来たばかりでも、比較的すぐにファルネースの情報を得ることが可能ということになる。
アースの住民「ヒュマン」とファルネースの住人「ファルン」の違いは、見た目にはそんなに変わらない。二足歩行する哺乳類。双方に大きな違いがあるとすれば、ファルンはマナを利用して魔法を使えるがヒュマンは使えないこと、その代わりにヒュマンはマナの恩恵によって身体能力が従来よりも遥かに向上することが挙げられる。
ヒュマンの力は驚くほど強く、そのためファルネースにおいては頼もしくもあり、恐ろしくもある存在なのだ。