大城 比奈(おおしろ ひな)
ニックネームはそのまま、ヒナ。南月島に住む、中学三年の女子。 人見知りで、あまり人としゃべらない。 と言うのも、南月島には彼女くらいの年齢の子供がいないからである。 仲良くなって打ち解けてくると、年相応の一面を見せることも。 幼い頃に母親を亡くしており、父親の正博の男手ひとつで育てられた。 南月島には学校が無いので、漁船で近隣の島の学校まで通っている。 父の正博はヒナを高校に通わせたいが、ヒナはこれを拒否している。 大きくなっても、父の仕事を手伝いたいという想いがあるからだ。 林昌と昌子の子供の昌一が早く大きくならないか心待ちにしている。 大きくなったら、一緒に釣りに行きたいらしい。 彼女の釣り好きは、昔、島によく遊びに来ていた従兄のケイタによる。 幼いヒナはケイタの背中を追いかけて成長した。 ケイタは海外に住んでしまってめったに島に来なくなったので、内心かなり寂しがっている。 |