第一章『南聡史の場合』

 俺は大事なものを失うことが怖くて、大切な人を喪うことに臆病で、とてもとても不安だった。
 ――俺はただ不安だった。

 *

 騒がしい音が朝のまどろんだ空気を裂く。
 一言で形容するとジリリリという擬音がぴったり合うな、などと朦朧とした意識で考えてみる。馬鹿らしい。違う。らしい、じゃなくて、俺は馬鹿だ。早く起きろ、馬鹿な俺。
 俺はまるで芋虫のように布団から這い出すと、手探りで目覚まし時計のスイッチを押した。
 しばしの静寂。時折、それを遮るように聞こえる雀の鳴く声。もう起きなければいけない時間なのは明白だった。
「んんー……」
 ともすればそのまま二度寝してしまいそうなので、俺は深呼吸と共に大きく伸びをした。
 こうすれば脳に酸素が入り込み、意識がはっきりとしてくるのだ。うむ、もう二度寝の心配はない。きっとない。ないと思う。ないんじゃないかな。
 むう、このままじゃいけない。頬をぴしっと叩いて気合を入れ、目覚まし時計を確認してみると、時刻は十一時と表示されていた。
「十一時か」
 わざわざ声に出して確認する。確認しなくても時間は変わらないが、これも眠気を吹き飛ばすための一種の儀式である。
 儀式。習慣。いや、慣習と言ってもいい。世間一般、全国共通の慣習だ。いや、それはちょっと言いすぎた。俺だけの、習慣だ。
 十一時。世間一般では少し遅めの起床ではある。だが問題はない。今日は授業が休講であるため、早起きする必要などないからだ。
 早起きしないことには問題はない。けれども、十一時以降に起きることには大いに問題がある。
 そう。今日は大事な、それこそ俺の人生でもトップを争うような予定があるのである。
 この予定のためならば、仮に今日が休講でなくとも俺は自主的に休講する。喩えそれによって単位を落とそうとも俺は構わない。それくらいの覚悟だってある。まあその落とした単位で卒業が危くなるのならちょっとは考えてやらないこともない。
 何はともあれ、それほどまでに今日は大事なのである。
 なぜならば今日はデートの日。大好きな彼女の誕生日プレゼントを一緒に買いに行く予定なのだから。

 彼女は同じ大学のサークルの娘だ。付き合ってまだ間もない。
 彼氏の俺が言うのもなんだが、かなり可愛い。初彼女である。これで可愛くないと思えと言うほうが無理な相談だ。だから自信を持って言いたい、いや、言わせていただく。すごく可愛い。
 サークルに入ったときからずっと好きだった。付き合うようになるまではかなりの時間がかかったし、お金もかかった。何せ、かなり可愛いのである。
 こんな俺には高嶺の花だからと諦観していた部分もあったし、彼女いない歴がそのまま年齢に結びつくようなこの俺だ。びびっちゃって積極的にアタックなんてできるわけがない。
 しかし、今回ばかりはそれら諸々の要因が幸いしたらしい。彼女はそんながっつかない俺のことを誠実でいい人だと判断し、何とかこぎつけた告白を了承してくれた。
 そんな大事な大事な初彼女の誕生日プレゼント。張り切らないわけにはいくまい。
『女の子の欲しいものベスト10!』
 そう書かれたページが開かれたままベッド脇に放置されている雑誌。
 化粧品やら服やら色々なものが載っていて、好きな人からもらったらそりゃ嬉しいだろうけど、お前そんな高価なもん誰からもらっても嬉しいだろうって品物まで載っていて、もはや混沌としている。
 もう俺には女の子の欲しいものがわかりません。あれか、現金とかだったら駄目か。駄目ですね、はい。
 本当は俺一人で買いに行くべきなのだろう。しかし、何を買えばいいのかわからない。
 変な物を買って、彼女のひんしゅくを買うのも嫌だ。彼女ができてからある程度はましになったけど、こういう小心者なところはなかなか治らないものだな。
 悩んで悩んで悩みぬいた末に、俺は一つの案を思いついた。名案と言ってもいい。これはすごいぞ。
 そうなのだ。いっそのこと、彼女と一緒にプレゼントを買いに行けば良いのだ。それで彼女にプレゼントを選んでもらえば良い。
 別に名案でも何でもなかったけど、そういうわけで今日のショッピングデートは決まったのであった。

 待ちに待ったこの日、準備は万端だ。財布の中には諭吉様も数人いらっしゃる。髪型もちゃんとセットし、服装にも気を遣った。何も問題ない、パーフェクトってやつだ――あくまで自分で思っている範囲でだが。
 彼女、気難しい性格だからな。用意だけはきちんとしておかねばならない。小心者の俺は、デート一つにしてもドキドキである。
 待ち合わせ時刻は二時。場所は改札を出てすぐの時計前。この駅で時計と言えば、もはや名物とも言えるこの鐘時計の他にない。
 その時計は現在、一時四十五分を示している。十一時に起きたくせに何で現在こんな時間になっちゃっているかというと、別に俺の家が駅から離れていただとか最寄駅じゃなかっただとかそんなことが原因じゃない。ただちょっとどの服を着ていこうか悩みすぎただけだ。そんなものさっさと決めろよと思われるかもしれないが、何せ小心者の俺だ。これはもはや自慢してもいいだろう。小心者だから心の中でしかできないのだけれど。
 そう。彼女は時間にはきっちりしている。きっちりしすぎている。以前、サークルの集合時間に、同期の子が遅れたときに、マジギレしてるときには正直びびった。キレるとかじゃなしに、正真正銘、混じりっけなしのマジギレである。あれは小心者の俺でなくてもびびるって。
 時間にルーズなのは許せない性格なのだ。すなわち時間にルーズな人間は彼氏失格なのだ。だから、少しの遅刻も許されない。
 遅刻は死んでもしない、そう決めていたはずなのに今日は危なかった。余裕を持って三十分前に着くように家を出ようと思ったのだが、到着したのは一時四十五分。十五分前だから遅刻ではない。しかし、一歩間違えれば大惨事――だとかそんなことを考えていると構内の鐘時計がけたたましく鳴り響いた。
 けたたましいといっても朝、俺を叩き起こした目覚まし時計とは全く違う。耳に心地よい、学校のチャイムのような独特な音だった。さすがはこの駅最大の名物である。大きな鐘時計の音は駅構内全てに響き渡る音量で、時刻が二時になったことを告げていた。
 俺は時計の真ん前まで行くと、周囲を見渡した。しかし、彼女の姿は見えない。まだ到着していないのだろうか。時間にきっちりしていても何かのきっかけで少しくらい遅れることもあるだろう。俺はこんなことじゃイライラしない。男は寛容であるべきなのだ。
 ……と、昨日読んだデートのマニュアル本に載っていた。デートにマニュアルなんていらないのかもしれないが何せ小心者の――以下略。
 一体、彼女はどんなものを欲しがるのだろう? どんな店に行けばいいのか? てゆーか、こんな服装で嫌われないか? 一応、無難な服を着てきたつもりなんだがな。小一時間悩んだし。
 俺は色々考えた。考えまくった。しかし、結局は彼女が好きな店を選ぶだろうし、欲しいものも自分で選ぶだろう。服装に関しては、いつもと同じようなカジュアルなものだから、今さら文句を言われることもないに違いない。てか今さら言われても困る。
 ……てか、そろそろ来てもいいんじゃないか。しかし、周囲を見渡しても、相変わらず、彼女の姿はない。まあもう少し待つか。待つことこそ、寛容のある男の特権。寛容な男はもてる。雑誌にもそう載っていた。なんだ、俺って雑誌で得た知識しかねえじゃん、やばいじゃん、それって。モテナイ君みたいじゃん。いや実際もてねえんだけど。
 そんな馬鹿げたことを延々とループさせながらも待つことしばし。ふと背後の鐘時計に目をやれば、待ち合わせの時間をもう軽く十五分は過ぎている。
 あの子にしては少し遅いな。いつもはあれだけ時間にきっちりしてるのに。彼女の姿を探しても、やはり見当たらない。目に付くのは俺と同じように待ち合わせをしている人のみ。
 たかだか十五分過ぎたくらいだ。あと十五分くらい待っても良いだろう。俺は寛容な男だから、待ち合わせ時間に遅れるような彼女でも笑って許せるんだ。そう、許せる。待ち合わせ時間に遅れるような彼女でも――彼女、時間にはきっちりしてるなんてレベルじゃないってのに、どうしたんだろう。

 やがて、時計の長針は“6”を指し、二時半になったことを告げる。しかし、状況は変化しない。変化したことと言えば、時計の針と周囲の人の顔ぶれくらいだ。人の数にさほど変わりはない。この有名な鐘時計の前では多くの人々が待ち合わせをし、そして去る。そしてまた別の人々が出会い、そして旅立つ。そして、また別の――しかし俺の愛しい彼女はまだ来てはいない。
 時間に律儀な彼女のことだから、遅刻するなら連絡が来ているはずなのだが。そうだ、携帯だ。うっかりしてた。
 しかし携帯を確認しても、着信はない。もしかしたら約束をほっぽかされたのかもしれない。小心者の俺は少し不安を感じたが、彼女は勝手に約束を破るような娘ではない。
 連絡を入れようとも思ったが、彼女は催促されるのが嫌いだ。下手すれば、それが原因で別れるなんてことにもなりかねない。もう少し、ねばるか。男にねばりは肝心なのである。
 ――しかし来ない。まだ来ない。まだ現れない。
 俺の背後で二度目のチャイムが鳴った。一度目はそう、待ち合わせ時刻の二時だ。そしてこれは――三時だ。さすがの俺も、苛立ちがつのってきた。
 やはり、愛想をつかされたのか。しかし、今日は彼女の誕生日プレゼントを買いに行く日だ。もう俺に愛想をつかしたからと言って、今日に限って約束をすっぽかして、はいさよならは無いだろう。彼女はちゃっかりとした性格で、別れるにしても貰うものは貰うタイプの子だ。
 もう一度、携帯を見る。着信なし。
 いくら何でも遅すぎる。もう一時間が経つ。いや、すでに一時間待ちぼうけの壁を越えて、現在も記録を更新中である。普通なら怒る。そう、普通なら。
 はたして、時間にあれだけうるさい彼女が連絡もよこさずに遅刻なんてするだろうか?
 心の中に闇が広がる。この闇、不安は彼女が待ち合わせ時間に現れなかった瞬間から徐々に徐々に俺の心を蝕んでいた――彼女の身に何かあったのではないか。
 その不安を俺はすぐに振り払おうとする。その事実を俺が認めてしまったら、それが本当に起きそうな気がするから。
 やはり俺が何かして愛想を尽かされたんだ。そうに違いない。一人ごち、背後の時計を振り返る。三時十分。
 もうとっくに待ち合わせ時間を過ぎ去ってしまった事実を示す鐘時計の文字盤と群衆の混ざった風景。先日、彼女が遅刻していた後輩に本気で怒っていた風景。二つの風景が俺の頭の中を行き交う。分からない。
 深呼吸。冷静になれ、俺。
 まずすることは何だ? 彼女と連絡をとることじゃないのか?
 そうだ、それだ。つまらないことは考えずに、確認の電話をしようとしたまさにそのとき、目の前をカップルが横切った。仲睦まじい男女。俺ともそう歳は変わらないだろう二人の会話が耳に飛び込んでくる。
「さっきの事故凄かったよな」
「だよね。かわいい娘だったのに可哀想……」
「大学生くらいだろ? 俺たちと変わんねーじゃん。ほんと可哀想だよ」
 カップルの会話、カップル、かわいい娘、大学生……身体の中を何かがよぎった。何とか心を落ち着かせようと試みる。
 先ほど電話をかけようと手にしていた携帯を見てみるが着信は、ない。大きな不安が俺を包み込んだ。
 俺はもう無我夢中で駆け出していた。その手にはならない携帯を握りながら。
 待ち合わせの時計を後にした俺はそのまま階段を駆け上って、大通りを目指す。遠くにうっすらと人だかりが見える。そこを目指し一気に疾駆しようとしたそのとき、足をもつれさせてしまった。
「くっ……!」
 痛い。足が痛い。けれどもこんな足の痛みなんてどうでもよかった。あの人だかりに行かなければ。行ってあの子の安否を確かめなければ。
 そう。酷い事故ではあった。しかし、まだ望みはある。どうか、どうか……!
 痛む足を引き摺り、辿り着いた道路には予想以上の人だかりができていた。
「絶対ひき逃げよ」
「信号青だったのにねぇ……」
 周りの会話から推測するにひき逃げらしい。すでに事態は収拾した後らしく救急車もいない。
 野次馬の間から見えたのは、大破した乗用車。大量のガラスの破片。焦げ臭い、ガソリンの焼きついた匂い。
 凄惨な事故現場を囲むようにして、パトカーや消防車が停まっていた。
「あの怪我じゃ助からないだろうな」
 隣の男が呟く。
 違う、そんなことない。そんなことあるもんか! 心の中で必死に否定する。
「家族の人とか、悲しんでるでしょうね……」
 主婦らしき女性が他人事のように言う。
 身内……。当然、彼氏も友達も身内に含めて考えられると想う。身内。身近な人。親しい人。愛しい人。
「よかった、俺の彼女じゃなくて」
 隣で若い男が無責任に言う。自分の彼女じゃなければ、どれだけ良いか。
 そうとも。違う、彼女じゃない。そうだ。そう……信じたかった。
 しかし、この横断歩道は彼女の通り道。昨日だって、一昨日だって、そして今日だって――彼女は俺と会うためにこの道を通っただろう。
 頭の中が真っ白だった。何も考えられない。いや、この言葉は正しくない。考えさせられることはあるのだ。そいつは俺の意思とは裏腹に、最悪の結末を頭に浮かんばせる。そしてそれは消え、また最悪の結末が浮かぶ。必死になって振り払っても、この不安は消えない、消せない。
 ――不安。消える。彼女が消える。彼女が。いやだ、そんなのいやだ。なぜそんなことにならなければいけないというのか。俺が今日、彼女を誘ったからか。
 こんなことなら、俺が一人でプレゼントを買いに行けば良かった。俺がちゃんと自分で選んで渡してやるべきだった。
 こんなことなら、俺はあの子と付き合うべきじゃなかった。自分でまともに彼女のプレゼントも決められないような小心者が付き合うべきじゃなかったんだ。
 その時、長らく静寂を決め込んでいた携帯が震えた。慌てて携帯を確認する。
 メール着信一件。送信時刻は一時、今から二時間も前だ。送り主は、この馬鹿息子を産んでくれた両親でもなく、血を分け合った兄弟でもない。もっとも大事な肉親や他の誰でもなく、今まさにこの瞬間、世界中でもっとも待ち望んだ、あの子だった。
 訝しげに思いながらメールを開き、内容を確認する。なんてことはない。突然の風邪で今日は来れなくなった旨を伝えるものであった。
 するとやはり、あれは――視線を上げるとそこには、パトカーと消防車、そしていまだ群がる野次馬たちがいる。
 もう一度、携帯の液晶場面に視線を落とす。この事実が間違っていないか、彼女の安否が確かなものなのか確かめるために。
『風邪でかなりしんどい。詳しくは元気になったら話すから許して』
 普段の彼女は絵文字やデコなんとかみたいな、俺にはよくわからない機能を駆使してメールを鮮やかに飾りたててみせる。いつもはそれを見て元気づけられたものだ。
 この飾り気のない文章は彼女の容態の悪さを伺わせる。体調がよくないのは一目瞭然だった。
 だけど。だけど、無事だったのだ。病気の彼女相手にこの言い方はおかしいのかもしれない。
 おかしいと言えばこのメール。送信時刻が二時間前のものがなぜ、今になって届いたのか。考えようとして、中断。考えるまでもないことであった。
 集合は駅の改札前。そう、地下鉄の改札前だ。それも待ち合わせのメッカとも呼ばれる鐘時計前である。待ち合わせとして利用する人は多く、その誰もが相手と連絡をとろうと携帯を手にしていた。
 まだ電話であったなら繋がったかもしれない。しかし、サーバを介するEメールであれば時差が生じるということも起こりうる。風邪でダウンしている彼女にはメール一通入れるのが精一杯で、とてもじゃないが電話をかける気力まではなかったのだろう。
 簡単な謎解きであった。もしかしたら改札前がそもそも電波の入らない、電話でさえ通じない場所であったかもしれない。しかし今はそんなことどうでも良かった。身体から力が抜ける。約束をすっぽかされたことよりも、彼女の風邪の具合よりも、今はただただ、ほっとする気持ちでいっぱいだった。
 ――ほっとして、はっとする。
 彼女は無事であったが、ここで交通事故が遭ったことも事実。救急車に運ばれた女の子は俺の彼女と同じくらいの歳で、当然、家族や友達もいりだろう。あるいは彼氏も。
 俺はさっきまで不安で不安で、死にたいくらいに怖かった。しかし、自分の彼女ではないと知った瞬間、安心した。すごく、嬉しかった。俺は交通事故の現場で一人、喜んでたんだ。その子を大事に想う人がいることも忘れて。
 これじゃ、さっきの若いあんちゃんと一緒じゃないか。無責任に「自分の彼女じゃなくてよかった」だなんて言う奴と全く変わりゃしない。
 胸が自己嫌悪でいっぱいになる。自然と涙が零れ落ちる。ごめん、ごめんなさい。心の中で謝る。何を、誰に、謝っているかなんてもうわからなかった。ただひたすらに謝り続けた。
 そして気づく。自分が交通事故ではねられた子の安否を考えずに謝っていたことに。勝手に死んだことにしてごめんなさいか。本当に俺ってやつは。
 瞼を強く閉じる。そして開く。涙はもう、出ない。
 今。この場に俺がいて役立つことは何もない。邪魔にこそなれど役立つことなんてこれっぽっちもない。
 今。俺にできることは一つ。興味本位で群がる野次馬のようにならないこと。誘導する警官や、悲惨な現場の二次災害を防ごうとする消防隊員の邪魔にならないようにこの場を離れること。あの救急車に乗った女の子の無事を精一杯に祈りながら、この場を離れることだけであった。ただの言い訳かもしれないけど、それがもっとも正しいのだろう。
 赤の他人の俺ができるのはここまで。俺には俺の役割もある。愛しい彼女を看病しに行くこと。
 彼女が実家に住んでようが、たまたま居合わせたお父様が俺の目の前に現れようが関係ない。苦しむ恋人を放っておいて胸張って彼氏って言えるかってんだ。彼女の家は徒歩では少しきついが関係ない。今の俺なら例えフルマラソンだろうと完走できる自信がある。
 俺はいつもより大幅で、大通りを歩き始めた。もしお父様がいらっしゃったらどう挨拶しようかなんて考えながら。

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