【六作品目】
異色のロールプレイングゲームがあった。ほとんどの伏線を回収しないまま、むしろ投げっぱなしで終るその潔さには、なぜか固定ファンがついた。
これに気を良くした制作サイドは続編の構想を練り上げ、あろうことか、誰も期待していなかったオンラインという形でそれを発表した。
前作の「空気を読めない」というテーマを忘れず、そのカオスっぷりを加速させ、プレイヤーがその役割(ロ ール)を自然な形でプレイできるという画期的な試みである。しかし、あまりの混沌としたストーリーの斬新さ故に、さすがについて来れる人は少なかった。
前作を越える問題作である。そのパッケージにはこう書かれていた。
「馴染めない人は読み飛ばすよう忠告する。すべてのカオスな人へ捧ぐ物語」
next story is... 『カwオwスwリwレwーw』