【七作品目】
オンラインゲーム。他者との関わりの中でゲームをプレイすることができる。その魅力は、人を虜にして止まない。
たとえ、それがどんな駄作であっても、人は時としてそれにはまってしまうものである。それが、「空気を読めない」というテーマを忘れず、そのカオスっぷりを売りにしている故に、置いてけぼりにされるプレイヤーが続出するような問題作であっても、である。
しかし、このオンラインゲーム。コミュニケーションが取れているようで、その実、空虚な関係であることも多い。
そんな、空虚な世界を飛び出そうとする者がいた。外界を拒否し、隔絶した世界に生きていた者が、日の光を浴びようとしていた。
その者こそ、本当の意味で「勇者」と言えるかもしれなかった。
next story is... 『イカれたNEET』