概要
アンナとガンニック、ジョシュは腐れ縁。三人は、時折り、貧民窟の雑然とした酒場に集まり、とめどない雑談を交わす。不味い料理を肴に酒を呑みながら。
しかし、あるとき、ワンという妙な爺が現れ、三人の中に小さな変化が現れる。
また、ノヴァラ氏族の英雄も現れ――。
小さな街の、小さく見えて大きな出来事を描いた話。
背景
魔法時代末期、ノルダニア大陸の学術都市ジャンバッハ。大陸でも最大のこの街に「貧民窟」が寄り添うようにして拡がっている。
この物語は、そんな「貧民窟」にある、ちいさな酒場を舞台に繰り広げられる。
物語はこの後、デスティニーギアと呼ばれる時代へと移っていく。
登場人物
■アンナ・ディアナ……ヴェルシア氏族。学術都市「ジャンバッハ」の貧民街の娼婦館『ママ・ダ・ママ』の高級娼婦。
■ガンニック・バード
……トグル氏族。ベガー・ギルド(物乞い組合)に所属する物乞い。
■ジョシュ・ホフマン
……ヴェルシア氏族。ジャン・バッハ大学魔術学科の研究生。
■ワン(「忘」の字を当てる)
……アースの中国と呼ばれるところからやってきたヒュマン。
■ヴァレオン・トーゴー
……ノヴァラ氏族の英雄。あるものを探している。
■ティナ・アリア
……一見かよわそうな少女だが、どこか謎めいている。
目次
第1話第2話
第3話
第4話
第5話
(作者:480◆xjZRs5Npvc、加筆:Yoshi)