4つの種族
頻繁に“来訪者”と称される。我々のような、いわゆる普通の人間のこと。異世界アースよりゲートをくぐってファルネースへとやって来た人々。
地球上にはないマナの影響を受けて、身体能力が著しく向上しており、どんな運動音痴であってもファルネースにやって来た以上はスーパーマン並の力を持つことになる。ただし、元々マナのない世界からやってきたので魔法は原則として使えない。例外的に修行を積んだ上、マナストーンという高価なアイテムを用いれば、低級魔法を扱えるようになる。
マナの濃い時代に多くやって来るので、ヒュマンのことを「異世界の勇者」と呼ぶ人もいれば「混沌をもたらす者」と蔑む者もいる。
従来のファルネースの住人のこと。マナを操る術である「魔法」を使う。
現在は「17氏族」という、それぞれ特徴のある種族に分かれているが、それはまた次のページで紹介する。
かつて、神話の時代には氏族という概念や種族ごとの能力差はなく、17の神獣を信仰して暮らす集落が世界各地に転々としていた。17神獣が滅した際に、その力はそれぞれ17に分かれて、現在の種族の能力差に繋がったと言う。文化の違いもこの時から色濃くなってきたと言われている。
ヒュマンとファルンの子、そしてさらにその子孫である。彼らは、ヒュマンの身体能力の高さを引き継ぐわけでもなく、ファルンの魔力の高さを引き継ぐわけでもない。いわゆる、劣った種族であるとされている。
ハーフとファルンが婚姻すれば、その子供は親であるファルンの能力を継ぐか、ハーフの能力を継ぐ。ハーフとヒュマンが婚姻すれば、その子供はハーフとして生まれる。そのため、ハーフは疎まれることが多く、弱者として迫害されることも多々ある。
しかし、彼らにはあまり知られてはいないが、生まれもっての知性の高素質、そして、手先の器用さが備わっている。これらを鍛え上げ、知恵と道具を上手く使えば、たとえハーフでも他の種族に負けない。これは、ハーフがその大半を占めるアトランテ大陸の住人が身をもって証明してくれた。
ヒュマンとファルンの子供は、ハーフとなるのが普通である。しかし、稀に親の両方の特徴を受け継ぎ、かつ、それをも凌駕する能力を持った子が生まれる。半ば突然変異的に生まれる彼らの強大な力を恐れ、人々は覚醒種(カオス)と呼んで忌避した。
カオスは他の種族に比べると短命であると言われているが、その個体数が少ない為に詳しくはわかっていない。また、カオスの中には差別されてきたせいか、先天的なものか、性格の歪んだ者も多々見受けられる。時に彼らは有り余る力を暴虐の限りに振るい、魔王と呼ばれることもあった。