ファルンと一口に言っても、実は17もの数に分類されます。

それぞれ魔法は使えますが、得意とするものが違います。







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カウムース大陸に住む氏族

  • キディルアナ氏族

  • 女性は魔女とあだ名されることがしばしば。特徴として、長く爪を伸ばしている者が多い。妖艶な微笑を常にたたえている。

    キディルアナ氏族が地面や紙に動物の絵を描くと、描いたものが具現化して動き出す。いわゆるサモナー(召喚士)である。

    彼女らは即興で木片や石、また金属にまで絵を描くため、指の爪は驚くほど長く硬く、そして鋭い。が、中には爪を伸ばすことを嫌がる者もおり、そうした者は爪ではなく、ペンやロッドの先で絵を描く。どちらにせよ、スケッチすることには変わりはない。

    魔力は他の氏族に比べてやや高いが、身体能力の点ではやや劣る。この氏族にマナ使いが多いのもそのためだ。


    古はカウムース大陸の東部で、霊界の番人とも呼ばれる神獣モロクと共に暮らしてきた森の一族である。そのため、カウムース大陸、とりわけ東部でよく見かけられる。大都市では、ミカエラ王国の首都であるミカエル、ミカエラ王国とザラト共和国の中間に位置するオリワに多く住んでいる。

    始祖キディルアナは、幻獣や聖獣すらも呼び出せるほどの凄腕であったらしいが、子孫であるキディルアナ氏族の者はせいぜいがモンスターを召喚するので精一杯である。それも自分が見たことのあるものに限る。

    何はともあれ、男も女もミステリアスな雰囲気をまとう一族である。

  • メイズ氏族

  • 異世界アースからやってきたヒュマンは、彼女たちを見て一様に『エルフ』と呼ぶ。尖った耳が特徴的であり、透き通るような白い肌と華奢な身体つきが目立つ。美男美女が多い。

    自然、とりわけ森を愛する一族であり、あまり街中は好まない。旅をする者も宿をとるよりは野宿することを好む。頭脳明晰でマナを操ることに長けている。そのため、魔法学の研究機関からの引く手は数多であるが森から離れる者が少ないためにその誘いに乗る者は少ない。


    古はカウムース大陸の北部のメヴェルナの森の奥深く、森を愛する神獣ユグリルとひっそりと暮らす一族であった。神獣ユグリルが滅した後も、やはり好んで森に住まう。現在の住居もメヴェルナの森に集まっているが、人里の近くの小さな森に住まう者も多く、カウムース大陸の東部にはちらほら彼女たちの姿が見られる。

    魔物も動物も自然の中で生きることが一番だと考えているために、アルルク氏族とはあまりそりが合わない。そのため、アルルク氏族の多く住むザラト共和国に彼女たちの姿は少ない。

    始祖メイズは自然をこよなく愛し、森の木々と自在に会話することができたと伝えられている。彼女の子孫であるメイズ氏族にとって、森こそが親であり子である。扱う魔法も、植物に関連したものが多い。また、メイズ氏族は始祖ほどではないが、森の声が聞こえるといい、植物の想っていることを少なからず理解できる。

  • サウル氏族

  • 星を眺め、空を見つめ、雲の流れを見守る。空、とりわけ星を見ることに長けた一族である。彼らにかかれば、翌日の天気はお手のものである。また、星の流れから人の運命をわずかながら占うことができる。占い師が多い。

    彼らの容貌で特筆すべきは黒いローブに、アンティークな装飾の目立つメガネであろう。真夏だろうと、たとえ砂漠の中であろうと、彼らが黒いローブを脱ぐことは無いと噂されている。おそらく、ローブの下で冷気のマナを発生させているのだと思われる。また、黒いローブとは対照的に肌の色は白く、頼りなく穏やかそうな印象を受ける。

    彼らは戦闘において、天気に関係した魔法を用いる。また、その命中率は高い。筋力や素早さなどの面で、他氏族には大きく劣る。


    古はカウムース大陸の中心で、星の動きさえ意のままに操ったとされる神獣ウェルトリアと共に空を見つめて暮らしていた一族である。神獣ウェルトリアが滅した後はオリワの街を作り上げた。やがて時は流れて、オリワはザラト王国に取り込まれる。この際にサウル氏族はザラト王国の絶対王制を反対し、民主主義を提唱した。今となってはそれが元でザラト共和国となり、オリワもその首都となった。首都オリワは今なお、サウル氏族の多く住む街である。

    始祖サウルは魔法に長けていたと伝説に残る。彼の最盛期には多数の隕石を降らせ、神話に残る“マナ大戦”の際には大魔王を滅ぼす戦いに一役買ったとされている。彼の子孫であるサウル氏族もまた天体や天候に関する魔法を扱うが、始祖サウルほど大きな魔法を扱うことはまず不可能である。

  • アルルク氏族

  • 魔物や動物を自在に操る能力を持つ。外見的な特徴として、身体のどこかに魔物を象った黒い刺青を入れている。目つきは鋭い。

    その性質から、放牧、遊牧、畜産などの方面で活躍していることが多い。主にザラト共和国に幅広く住んでおり、モコーと呼ばれる羊のような生物の世話をしている者が多い。

    普段は温厚な彼ら一族であるが、戦闘においては敵であるはずの魔物を意のままに操ることもできるので、冒険者ギルドでは重宝されている。

    ファルン17氏族の中では足の速い部類に入る。敵の攻撃を風のように舞い、回避する。


    古はカウムース西部において、豪快で誰とでも共存しようとする神獣ライオネックと暮らしていた穏やかな一族である。現在でもザラト共和国の各地に散らばるようにしてそれぞれの生活をしている。大都市でいえば、オリワの街に比較的多く見られる。

    オリワの街ではお祭りを年に一度開催する。かつては神獣ライオネックを祀るお祭りであったが、今となっては形式が変わり、豊作を願う祭りとなっており、夏に大々的に行なっている。開催されるのは8の月であり、ちょうどアースの8月にあたる。

    始祖アルルクは、幻獣さえ意のままに操ったとされているが、今では幻獣そのものが見られることが無く、また幻獣がいたとしても子孫であるアルルク氏族には手に余るであろう。

    バオウ大陸に住む氏族

  • アーディル氏族

  • 機をみるに敏で、利に敏く、弁舌に長けた一族。褐色の肌に黒髪。長身で引き締まった体格をしている。女性は美人が多く、「アーディルの女」といえば、美人の代名詞である。

    損得勘定、交渉術を得意とし、商人となるものが多い。直観力に優れ、幸運を味方につけるものも多い。彼らは「砂漠の月」と称する三日月のイヤリングを身につけている。また、眼の周囲を黒く隈取りしているのが特徴的。様々な色のターバンを頭に巻いており、装飾品を多く好む。

  • トグル氏族

  • 男女にかかわらず、身長140センチ前後でがっしりした体つきをしている。地球の民話のドワーフを髣髴とさせる。

    あらゆる武具を作った伝説の職人トグルの末裔。腕力は強いがかなりの鈍足。馬に乗ろうにも足が届かない為、小型のロバに乗ることが多い。男は豊かな髭を生やしているのが普通。髭は彼ら一族の間では男らしさを象徴する。

    彼らの一撃はとてつもなく強力だが、その分、空振りすることも多かったりもする。魔法の扱いにはあまり長けておらず、自らの身体を武器に戦うことが多い。攻撃、守備共にすぐれた頑強な一族である。

    ミュンメイ氏族とは神話の時代から仲が良く、ミュンメイ氏族のおこした炎を持って、トグル氏族は鍛冶をすることが多い。

  • ミュンメイ氏族

  • 生まれつき瞳が紅く、長となる者はその瞳で物を睨むだけで燃やせることから「炎の使徒」と呼ばれている。

    始祖ミュンメイは、持つ力こそ強大だったが、彼女は争いを嫌う穏やかな性格だったと伝えられている。その始祖は晩年、マナの異常で暴走した聖獣を沈めるために人柱となって散ったと伝わっている。今でも、彼女譲りの紅い瞳(赤灼眼)を持つ子供が一代につき一人産まれてくる。

    その瞳を持って生まれると、無条件で指導者の任を負わされ、男ならそのまま族長として民を指導し、女なら巫女として崇められる。なお、この巫女が生まれた場合、村に住む者の多数決で族長が選ばれる。

    炎の力にひたすら長けた一族であり、赤灼眼を持たずとも、彼らの操る炎はファルネースにおいて最も熱いとされている。身のこなしが軽いことでも知られており、槍や薙刀のようなものを好んで使う。

  • ユシアナ氏族

  • 生涯を山野で自由気ままに暮らし、放浪のまま生涯を終えた始祖ユシアナの末裔。彼の子孫も彼同様に天賦の弓の才を持ち、山野に暮らすも、たびたび人里を脅かすモンスターを退治した。

    乗馬に長けている。また方向感覚が優れており、山道を練り歩くことには右に出る者はいない。彼ら一族は弓を持って、森を誘導するガイドをしている者が多い。

    風の一族と呼ばれるように、森などの入り組んだフィールドにおいて、その真価を発揮することが多い。また、気配を殺すことにも長けている。

  • ファレッタ氏族

  • 一切の出生は不明。体の一部に獣の部位を持った始祖ファレッタは神獣の住む地に居を構え、人々を神獣から遠ざける役割を果たしていた。故に、神獣が生み出した人間だと言われている。

    彼女の末裔は身体能力がかなり高いが、その代わり魔法の力は弱いことが多い。また、ありとあらゆる感覚に優れており、それは第六感なる未知の感覚さえ同様だと言われている。

    神獣ムーファは白い耳、白い尾を有していたという。その名残は始祖ファレッタに受け継がれ、彼女の後も、一族に代々受け継がれている。あるヒュマンはファレッタ氏族を見たときに「猫耳萌え」と言ったとか言わないとか。

    ノルダニア大陸に住む氏族

  • フェヴアル氏族

  • 極寒の地アベリアに住まう民族。劣悪な環境下で生活したため身体能力・マナを操る能力もそれなりにあるようだ。パートナーとして雪狼を連れていることが多い。

    動物の毛皮を素材とした、暖かな衣服を着ている。その服装のままで他の地方に行くことも多く、他大陸では暑くて倒れそうになっているところを目撃されることもしばしば。服を脱げばいいのだが、その肌心地がないと逆に落ち着かないらしく、厚着の一族としてもよく知られている。

    アルルク氏族とは住居エリアが違うことからほとんど会うことがないが、動物を扱うことからウマが合う。

  • ヴェルシア氏族

  • 音楽・絵画・彫刻など、あらゆる分野の芸術に優れる氏族。人・物を問わず愛し、争い事とは無関係に楽天的な気風である。しかし愛したもの、人であろうと物であろうとそれを守る事については一切の妥協を許さない。愛に生きて愛に死ぬこともあるほど。

    戦闘力において特に突出したものはないものの、意思の強さでは他を圧倒する。始祖もたびたび苦境に陥った仲間を激励し、決して諦観を持たなかったという。

    彼ら一族は、アーティスト(芸術家)やバード(吟遊詩人)などが多い。

  • ウィス氏族

  • マナの原理を最初に発見したとされる氏族。身長は170センチ前後、灰色の皮膚が特徴的で紫外線に弱く、白いローブをまとっているものが多い。灰色の肌は硬化しており、少しざらざらしているらしい。

    彼らの灰色の肌は他の一族からは「知識の象徴」とされている。ウィス氏族の頭脳明晰さからである。彼ら一族の知識欲は凄まじく、サウル氏族と並ぶほどマナ使いの多い一族である。始祖ウィスは偉大な魔術師とも錬金術師とも伝えられている。

    魔法学、特にマナストーン錬成に関しては他の氏族の追随を許さない。大きな学術都市では彼等の姿をよく目にするだろう。

    ノルダニア大陸に住む氏族

  • ウチナー氏族

  • もっとも地球人に生活形態が似ているとされる、海に生きる一族。

    始祖ウナチーの母ヒーチャは、ウナチーを産み落とすとき「海の神から啓示を受ける夢を見た」と伝えられている。始祖ウチナーは成長していく中で、水のマナに愛された才能を、彼女は周りへ示していくこととなる。その後も、戦が起きようが、どんな天災が起ころうが、ひたすらに海を祀る始祖ウチナーを、人々は「水神」とあだ名した。

    ヒーチャが愛娘に名づけた「ウチナー」とはアースのある地方を指した言葉であると伝わっており、それ故かもっともヒュマンに生活形態が似ているとされる。この海に生きるウチナー氏族であるが、唯一、ヒュマンと大きく違うのは、水中でも呼吸が出来るところである。

    「世界の始めは何でも全く気まぐれに創り出す混沌の海で、たまたま混沌の海に創りだされたのが現在の世界。そしてまた気まぐれに混沌の海に飲み込まれて世界が壊れて、また一から創り直される」という説を信仰している。

  • ノヴァラ氏族

  • 不思議な剣を自由自在に操り、多くのモンスターを狩って、生涯人々を守り続けた寡黙なる防人と伝えられる始祖ノヴァラ。故に彼の末裔は剣の扱いに長ける。

    ファルンは一般に身体能力はヒュマンより下だが、ノヴァラは魔力が低くて、肉体的にはヒュマンに限りなく近い。その優れた身体能力と、マナを操る力を組み合わせ、魔法戦士となるものも多い。

    日本語が古代語として一部に伝わっているのが特徴的。彼ら一族の伝説に出てくる「剣豪ウォダ」が日本人であったことに由来しているという。剣豪ウォダの持ち込んだ「刀」や日本独自の文化は、現在のノヴァラ氏族に脈々と受け継がれている。

  • アガレス氏族

  • 生まれ持った不思議な奇跡(治癒魔法よりもさらに上位のもの)を使い、多くの人々を病や苦しみから救うことで知られる。主に、神官や僧侶といった職業に就く者が多い氏族。

    始祖アガレスは、神獣アガレスからその名とその魂を継いだと言われており、その魂は子々孫々に継がれていると言われている。神託を受けて生まれてきた子の名には「アガレス」とつけられ、このアガレスこそが人々の信仰の拠り所となっている。

    その特異な習慣のためか、アガレス教や、アガレス暦など、何でもかんでもアガレスと名づけられてしまうことが多い。アガレス教(部族の垣根を越えて唯一信仰されている)の総本山の氏族である。

  • ケルト氏族

  • 神話時代の後、神獣から人々にすべてが委ねられた国家というものが無かった当初、氏族間で相談し合って、今後の生活を決めていた。その当時の盟主だったのが、カリスマ性に富んだ始祖ケルトである。

    その当時の力も強く、始祖ケルトの末裔はカリスマ性に優れていたため、世界最大のケルトラウデ帝国の礎となった。重い鎧を好んで着込み、騎馬戦を得意とする一族である。マナの扱いよりも、大剣の扱いに長けていた。

    薄れつつはあるが、ヒュマンやハーフに対して、少なからず差別意識を持っている者が多い一族。すべては、歴史的に純血主義を唱えてきた経緯からである。

    イグリースに住む氏族

  • ラグルド氏族

  • 現在は密林の小陸イグリースに密集して住んでいる一族。黒い長髪、赤い眼が特徴的であり、その長い髪の先から、大気などに流れるマナの動きを機敏に読み取ることができる。また、赤い眼は感情が昂ぶると明るく発光する。

    自然と不自然で物事を考え、不自然なものを忌み嫌う。そのためか、その土地に根差した自然にうったえかけて魔法を使うことが多い。ファルネースにとって不自然なものであるヒュマン、ハーフ、カオスを疎んでいる。

    身軽な服装を好み、また自身の身の軽さにも定評がある。ヒュマンには及ばないといえども他のファルン17氏族に比べて足が速く、身体能力の点でも勝っている。


    古は緑溢れる小島オスパーナに、調和を守る神獣ウォルカーンと共に住まう一族であった。神話において、神獣はいち早く、大魔王の襲来を予見したとされている。始祖ラグルドと神獣ウォルカーンの活躍が無くば、今のファルネースは無かったとされている。

    一時期は、彼らの故郷であるオスパーナを巻き込んだ大戦の果てに、始祖ラグルドと共に一族は滅びたと伝えられていたが、遥か果てのイグリースで細々と生きていた。ヒュマンを排除する思想が長い間根付いていたために、近年まで世界全土から姿をくらませていたラグルド氏族であるが、デスティニーギアという一つの事件を経て現在ではヒュマンやハーフらもまたあるべき自然のひとつであると受け入れている。


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